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BPSD 痴呆の行動と心理症状

日本老年精神医学会 監訳

定価4,410円(本体4,200円+税5%)
2005年2月発行・A4判・186ページ
ISBN4-901694-15-4 C3047

BPSD ( Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia )は,「痴呆の行動と心理症状」と邦訳されますが、この概念が提唱されて20年近くが経ち、今では、欧米はもとより、日本の専門家の間でも略語のBPSDで通用するようになっています。耳慣れない方には、痴呆症状をかつての慣習のように「中核症状と周辺症状」とわけた場合の、「周辺症状」と考えていただけるといいでしょう。本書は国際老年精神医学会が作成した老年精神医学専門教育のための教材集educational pack 「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」を、日本老年精神医学会が監訳したものであり、老年精神医学の専門家,精神科医,一般医,痴呆関係の種々の医療にたずさわっているコメディカルの方々に,是非とも読んで欲しいものです。また、本書を簡潔にまとめたガイドブック「プライマリケア医のためのBPSDガイドとあわせて好評発売中です。



目 次

日本語版序文/監訳者一覧/序文/謝辞/略語

モジュール1 BPSDとは何か
 キーメッセージ
 BPSDの重要性
   世界的な人口の高齢化/痴呆のBPSDに関する従来の記述/
   高まりつつあるBPSDに対する認識/現在のBPSDの定義−合意表明/BPSDの頻度と影響
 BPSDの的確な治療法の開発
   QOLの評価/薬剤経済学的評価
 今後の方向:研究
 BPSDのためのIPA教育プログラム
 参考文献と推薦図書

モジュール2 臨床的な問題
 
キーメッセージ
 BPSD
   臨床的症状/持続期間と経過/痴呆のタイプによる相違
 具体的症状:心理症状
   妄想/幻覚/誤認/抑うつ状態/アパシー/不安
 具体的症状:行動症状
   徘徊/焦燥/破局反応/不平を言う/脱抑制/じゃまをする/拒絶症
 せん妄:BPSDとの鑑別診断
   せん妄の原因
 付録A 痴呆患者の徴候・症状の診断分類・歴史的変遷
 参考文献と推薦図書

モジュール3 病因
 
キーメッセージ
 緒言 
 痴呆における遺伝的異常−BPSDとの関係
   痴呆における神経伝達物質の変化−BPSDとの関係/
   コリン作動系にみられる痴呆に関係した変化/ドパミン系にみられる痴呆に関係した変化/
   セロトニン系にみられる痴呆に関係した変化/痴呆とグルタミン酸濃度の変化との関係/
   痴呆における神経内分泌機能の障害
 痴呆にみられる神経病理学的変化−BPSDとの関係
   精神病症状
 神経画像(形態画像と機能画像) 
 概日リズム−BPSDとの関係
   概日リズム障害と生物学的要因の関係
 BPSDに寄与する性格・心理的要因
 BPSDに寄与する環境・社会的要因
   介護者の要因
 結論
 参考文献と推薦図書

モジュール4 介護者の役割
 
キーメッセージ
 緒言 
 介護者にとって何が負担となるのか  
   介護者の負担に関連する要因
 家族介護者に対するBPSDの影響
   心理的健康/身体的健康
 BPSDに対する家族介護者の影響
 介護者の負担を減らすための介護者への介入
   情報の提供/家族ミーティングの活用/一時介護サービスの利用/介護者プログラムの例/
 BPSDのある患者を対象とした介入(介護者を媒介とした介入)
 ケアスタッフとBPSD
   スタッフの介入に対する患者の反応/信頼できるコミュニケーションの欠如/予見の重要性/
   ケアスタッフの支援体制
 結論
 参考文献と推薦図書

モジュール5 薬物によらない対応
 
キーメッセージ
 一般原則
 環境への介入
   物理的環境/時間的環境/睡眠衛生プログラム/感覚に関する配慮/栄養上の配慮
 行動的介入
   抑うつ状態に対して推奨される方法/焦燥および攻撃性に対して推奨される方法/
   徘徊に対して推奨される方法/
   繰り返しの質問・マンネリズムに対して推奨される方法・ケーススタディ/
   不適切な性的行動に対して推奨される方法
 レクリエーション療法,補助療法,社会療法
   音楽療法/その他の療法
 心理的介入
   個人心理療法/家族心理療法/グループ心理療法/チームアプローチ
 結論
 付録A:BPSDを呈する患者向けの看護ケアプラン例
 付録B:レクリエーション療法,補助療法,社会療法
 (Burms,2002;Gerdner,2000;Opie et al,1999 追加参考文献)
 参考文献と推薦図書

モジュール6 薬物コントロール
 キーメッセージ
 一般原則
 薬剤クラスと対象となる症状
 抗精神病薬
   従来型神経遮断薬/従来型神経遮断薬の有効性/従来型神経遮断薬副作用プロフィール/
   従来型神経遮断薬の認知機能およびADLへの影響/従来型神経遮断薬の投与中止/
   新しい抗精神病薬/新しい抗精神病薬の副作用プロフィール/新しい抗精神病薬の有効性/
   レビー小体型痴呆:考慮すべき点/処方のガイドライン
 抗不安薬
   ベンゾジアゼピン/Buspirone
 抗けいれん薬
   カルバマゼピン/バルプロ酸
 抗うつ薬
   トラゾドン/三環系抗うつ薬/選択的セロトニン再取込み阻害薬/
   抑うつ状態の痴呆患者で使用される他の抗うつ薬/抑うつ薬の投与に関する推奨事項
 さまざまなクラスの薬剤
   コリンエステラーゼ阻害薬/リチウム/β遮断薬/セレギリン沈/静・催眠薬
 痴呆における抑うつの電気けいれん療法
 参考文献と推薦図書  

モジュール7 異文化間および国境を越えた問題
 キーメッセージ
 緒言
 文化によって差が出やすいBPSDの側面
   有病率とその表現/評価アプローチ/治療アプローチ/研究方法論上の問題
 異なる文化での展望
 米国におけるBPSD
   BPSDの有病率とその表現/痴呆とBPSDの評価/治療アプローチ
 トルコにおけるBPSD
   BPSDの評価と頻度/治療アプローチ
 インドにおけるBPSD
   BPSDと介護の負担/BPSDの特徴と有病率/治療アプローチ
 アルゼンチンにおけるBPSD
   BPSDの頻度/BPSDと介護者の負担/治療アプローチ

語句索引

                                                   

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